FX口座の中にECN口座という種類の口座がありますが、この口座でのMT4のEAのバックテストのやり方を解説します。ECN口座とは、スプレッドが非常に狭く設定されている代わりに取引時にFX会社から取引手数料を徴収されるというシステムになっています。
通常のバックテスト時と異なる注意点があるため、しっかりと確認してください。基本的なやり方は同じですので、EAのバックテスト自体のやり方は割愛します。ヒストリカルデータの取得に関しても、通常口座とやり方は変わりません。
通常口座でのバックテストとやり方が異なるのは、通貨種別の設定です。
- MT4のバックテストのウィンドウで「エキスパート設定」をクリックする。
- 「パラメーター設定」のウィンドウ左端の「テスト設定」タブをクリックする。
この次に通貨種別を選ぶのですが、このとき口座開設時の「口座基本通貨」とバックテスト時の初期証拠金の通貨種別を同じにする必要があります。口座開設の際に「口座基本通貨」を「JPY」とした場合は、必ず「JPY」を選ばなければいけません。ここで通貨種別を間違えると、正確なバックテストはできません。
万が一、通貨種別を間違ってしまうと、手数料の金額が変わってきます。たとえば、座開設時の口座基本通貨が日本円で、バックテストをUSDに設定してしまうと、手数料の通貨がUSDとなってしまいます。日本円口座の手数料が720円だった場合、1.0ロットあたり720USDの手数料が加算されてしまいます。バックテストの結果に大きく影響してしまいます。
ECN口座でMT4のEAのバックテストを行う場合は、必ず口座開設時の「口座基本通貨」と同じでなければいけません。この口座基本通貨がわからなくならないように、口座開設時には必ずメモをしておくなどして、記録しておいてください。
コメント