MT4のチャート分析において、ひとつの視点だけでなく複数の視点から、そして大きな視野を持って為替市場のトレンドを捉えることが大切です。マーケットの動向を把握するのに役立つのがマルチタイムフレーム分析です。
たとえば、短期の視点では買いトレンドが発生しているように見えても、長期の視点で見ると売りシグナルが出ていることもあります。ひとつの視点だけでチャート分析をしてしまうと、間違った判断をしてしまう可能性があります。
マルチタイムフレーム分析は、長期足で方向性を決め、中期足でエントリーの相場を定め、短期足でトレードのタイミングを計るのが基本です。「木を見て森を見ず」と言いますが、マルチタイムフレーム分析はまさに森をしっかり捉える分析方法です。しっかり森を見ていれば、1時間足や5分足などで上昇トレンドが発生していても、日足で見たときにレジスタンスラインがあることにすぐに気付けます。短期足だけを見ていると、失敗していたかもしれない押し目買いを防ぐことができます。
MT4にはマルチタイムフレーム分析のインジケーターが最初から搭載されています。「Multi Timeframe Moving Average」というインジケーターを使えば、MT4のチャートに複数の時間軸の移動平均線を表示することが可能です。設定方法は以下の通りです。
- MT4の画面下のターミナルの「ライブラリ」タブを開く。
- 「Multi Timeframe Moving Average」を選択し、チャートにドラッグする。
- MT4を再起動する。
- 「ナビゲーター」の「Downloads」に「mtf_ma」が追加されているので、チャートにドラッグ・アンド・ドロップする。
- 設定を行うと設置完了。
EAトレードをメインに行っている方でも、マーケットの動向を把握しておくことは重要です。EAと合わせてしっかりチャート分析ができるようにしておきましょう。